27回目(もちろん嘘)の誕生日が来ました。
おっさんの誕生日はめでたくも何ともないので、例年特に何もせずに流してきていたのですが・・・、今年は違います。何せ、ここはオランダの大学。
以前のブログ(ケーキ・ケーキ・ケーキ!)でもご紹介したように、オランダでは(特にうちのラボでは)自分の誕生日に教室員全員にケーキを振る舞います。その量、だいたいホールケーキ3個分。
さすがに教官は忙しいため買ったものが多いですが、学生やポスドクは自作のものが多いです。もちろんたまに購入してくる学生もいますが(アジア系に多い)。
皆、それなりに上手なケーキを焼いて持ってきます(特にオランダ人男性は上手な傾向があり)。
ここは現役の実験系研究者(自称)として、ケーキの3つくらいはビシッと自作で決めたいところ。
しかし自分はケーキなんぞ、レアチーズケーキくらいしか作ったことがない。。。
ということで前回のブログ(2月)から週末、ケーキ作りの練習をしてきました。
---------------------------------------------------------------------------------------------
フルーツケーキ
子供たちに手伝ってもらい(遊びの一環)、基本のケーキミックスに適当なフルーツをぶち込みまくって焼きました。焼いているうちに中心部が火山のように突出してきましたが、味は良かったです。でも見た目が・・・。
アップルタルト
オランダケーキの基本中の基本、アップルタルト(オランダ風にはアペルタールト)に挑戦。子供たちの協力の元(完全に週末のエンターテイメントになっています)これまた基本のケーキミックスに安くで買ったリンゴを切ったものを入れて、余った生地でドウを作り、網目状にかぶせて焼くだけのはずが・・・。
あれ?ドウを作る分の生地が足りない。しかもパサパサでうまくドウが作れない・・・。
ええ、バターの量を間違えておりました。本当は170g入れるところを70gしか入れておりませんでした。しょうがないのでそのまま焼きましたが・・・見た目はイマイチですが意外と美味しかったです。
ダブルチョコレート
これまでの経験から「Dr. Oetkerのケーキミックスに外れなし!(少々失敗しても美味しくできる)」という法則を得た自分。少し難しそうなダブルチョコレートケーキにチャレンジしてみました。
最初にチョコケーキを焼いて(やはり中心が膨らんでしまう)、上に溶かしたチョコをかぶせて・・・となかなか面倒でしたが、子供たちに好評でした。見た目もなかなか良好。これでかなり自信を付けました。
--------------------------------------------------------------------------------------------
そして本番。
わざわざケーキ型を複数揃え、前日の日曜から作製開始。
作ったのは前述のダブルチョコレートに加え、ザッハトルテ(少し調子に乗っている)、そしてイチゴ風味のレアチーズケーキ(オーブンが小さいので焼かずに作れるものを追加)。
もちろん使用したケーキミックスはDr. Oetker、同じDrとして少し親近感も出てきました。
なお作り方は箱に書いてあるオランダ語を全てGoogle Translateで英語に直して読みました。Thank you Google!
そしてケーキ作りの師匠である妻から、
「フルーツや生クリームで飾りを付けると本格的に見えるよ」
とナイスなアドバイスを受け、結局は妻が中心になって本格的な飾り付けを施行(クリームのニュルニュルした飾り付けが自分ではできなかった)。
かなりプロフェッショナルな感じのケーキが出来上がりました。
ラボのそこら中に
「Cake at 15:00, Yasuhito」の貼り紙を貼りまくり、自分の誕生日パーティーを開きました。
同室の大学院生(若い中国人女性!)がこっそりと皆のメッセージの入った色紙とプレゼントを用意してくれており、とても嬉しかったです。プレゼントの1つ、ワサビドレッシングが想像していた味と違ってびっくり。でもけっこう美味しくてお気に入りです。さすがイタリア製。
肝心のケーキは「見た目もいいし、味も良いと」皆に大好評。お代わり続出であっという間になくなってしまいました。
特にレアチーズケーキはかなり大きかったのですが、「ヘルシーで美味しい」と好評でした。
・・・レアチーズケーキがヘルシー、という発想は日本人である自分には新鮮でしたが。
ラボメンバーには日本にいるころはケーキを自分で焼いたことがない、と伝えていましたが、今回のケーキの出来が良かったせいか誰も信じてくれず、ついに
「Dr. Oetkerのケーキミックスを使ったんだ」と伝えると、ボスが
「あー、あのケーキミックスは間違いない、美味しくできるよ」とのこと。
どうやら正しい選択ができていたようです。
帰宅すると妻がショートケーキを作ってくれていました。オランダでは碌なスポンジケーキが売っていないので、Dr. Oetkerのレモンケーキをベースに作ったとのこと。
さすが師匠!の一言につきる出来栄え。
そして子供たちからもプレゼント。ブレスレットの「Birthday」の綴りが微妙に間違えているのはご愛嬌。
いやあ、いい誕生日でした!!
皆さん、ありがとうございました〜!!
-----------------------------------------------------------------------------------------
なおこのブログはDr. Oetkerからの資金提供は一切受けておりません。